教師生活を長くしていると、子どもに教えられることが随分あります。子どもの能力のすばらしさに、感動さえ覚えることだってあります。子どもより大人の方が優れているなんて、いちがいに言えません。
教育の目的は、「人格の完成」にあると言われています。理想の人格からみれば、子どもも大人も等しく未完成な存在です。そう考えると、教育を職業とする私たち教師は、子どもの上に立って指導するばかりではいけないでしょう。
教師には、理想の人格を目指して共に歩む、子どもの良き伴侶になることが求められていると思います。子どもには、時には厳しい指導が必要な時もあるでしょうが、何よりも大切なことは、同じ道を歩む者としての激励や応援の言葉だと思います。
教師が子どもの良き伴侶になるためには、教師自身の成長が不可欠です。人間は、自分が偉くなったと思った時から、成長が止まってしまいます。だから、教師は常に謙虚でなくてはいけません。地位も肩書きも取り払った後に、その人に何が残るか。そこが人間として最も大事な所です。
未来に向かって進む素晴らしい子ども達の良き伴侶として、成長の一年でありたいと思います。
平成22年 4月 校長 大塚 弘一郎